算定期間に限りのある医療区分

医療区分⑤『消化管等の体内からの出血の状態』をわかりやすく解説!!

『【医療区分⑤】消化管等の体内からの出血が反復継続している状態』についての解説をしていきます。

【医療区分⑤】消化管等の体内からの出血が反復継続している状態

医療区分
算定期間7日間
項目の定義
消化管等の体内からの出血が反復継続している状態
評価の単位
1日毎
留意点
本項目でいう消化管等の体内からの出血が反復継続している状態とは、例えば、黒色便コーヒー残渣様嘔吐喀血痔核を除く持続性の便潜血が認められる状態をいう。

出血を認めた日から7日間まで、本項目に該当するものとする。

評価の要点(医療区分⑤:消化管等の体内からの出血)

医療区分⑤の「消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」とは、消化管等からの出血が繰り返し続いている状態のことを表しています。

ただ、痔核などからの出血については当てはまらないので注意が必要です。

評価票に記入をするときの確認事項

医療区分・ADL区分等に係る評価票にチェックをするときには、下記の内容についてきちんとできているか確認しましょう!!

「消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」を定義に基づいて適切に分類している。

  1. 黒色便、コーヒー残渣様嘔吐、喀血、痔核以外の持続性の便潜血を確認し、記録している。
  2. 体内出血の原因を明らかにする努力をしている。
  3. 診療計画を立てて治療を実施している。
  4. 医師が治癒を確認している。

※「消化管等からの体内からの出血が反復継続している状態」とは、例えば、黒色便、コーヒー残渣様嘔吐、喀血、痔核を除く持続性の便潜血が認められる状態をいう。

※出血を認めた日から7日間まで、本項目に該当するものとする。

評価票の記入例

医療区分⑤の「消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」の医療区分・ADL区分等に係る評価票へのの記入例です。参考にされてください。 

タール便が反復継続している状態を確認。処置、処方により9日目改善。

状態評価票
1日目タール便確認
処置
処方
チェック可
2日目タール便確認
処置
チェック可
3日目タール便確認
処置
チェック可
4日目タール便確認
処置
チェック可
5日目タール便確認
処置
チェック可
6日目タール便確認
処置
チェック可
7日目タール便確認
処置
チェック可
8日目タール便確認
処置
非該当
9日目症状改善

7日目までがチェック可能となり、8日目は症状があり処置をしていても「非該当」になる。

Q&A(医療区分⑤:消化管等の体内からの出血)

以前、当サイトへのあった質問とその回答です。

胃がんの患者の医療区分への該当について[H29.8.7]

「[5]消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」についての質問です。

胃がんの患者様について積極的な治療は行っていませんが、下血等による貧血に対して輸血を行っています。

患者様の状態としては、ほぼ毎日出血傾向でありますが、区分の評価はどうなるでしょうか?

”出血が反復継続”していること、”出血を認めた日から7日間まで該当”ということなので、胃がんを原因とした下血が続いているのであれば出血が反復継続している状態にあたると考えられ本項目に該当すると思われます。

なお、出血を認めた日より7日間は本項目に該当しますので7日間は該当とし、その後8日目は非該当、9日目以降も下血が反復継続している状態であれば再度本項目に該当するものと考えられます。

消化管出血等の反復継続の回数は?[H29.1.31]

評価票の「5.消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」について、”反復継続”とありますが、反復継続とは回数にすると何回でしょうか?一回ではだめでしょうか?

”反復継続”についての意味合いですが、

  • 「反復」:同じことを何度も繰り返すこと。
  • 「継続」:前から行っていることをそのまま続けること。または、そのまま続くこと。

なので、「消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」とは、”消化管等の体内からの出血が何度も繰り返されそのまま続いている状態”だと考えられます。

医療区分の文面の解釈について[H29.1.30]

評価票の「5.消化管等の体内からの出血が反復継続している状態」について、留意点の説明で、”例えば、黒色便、コーヒー残渣様嘔吐、喀血、痔核を除く持続性の便潜血が認められる状態”とありますが、”黒色便から痔核を除く”と解釈していいでしょうか?

”例えば~”以降の解釈ですが、

本項目に該当

黒色便、コーヒー残渣様嘔吐、喀血、痔核を除く持続性の便潜血

本項目に非該当

痔核を原因とする便潜血

便潜血の原因は、

  1. 「痔」がきれることにより便に血がつく。
  2. 「大腸がん」や「大腸ポリープ」の進行によりサイズが大きくなり、便が擦って血がつく。

の2つが考えられます。

早期の大腸がんや大腸ポリープでは、便が擦れずに通過する割合が多く便潜血は陰性になることが多いです。

そのため、便潜血の陽性反応の原因の大部分は、内痔核などの自覚症状のない痔が原因になることがほとんどです。

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