後輩看護師と上手に関わるための4つのポイント

時代の変化と共に、看護学校の教育指導の進め方や、実習生に対する指導のあり方にも大きな変化がありました。

そのような状況で学校教育を終えた新人看護師が、医療の現場に入職してきます。

昔と違い、どのように新人看護師や若手の看護師と付き合えばよいか悩まれる方も多いでしょう。

医療の現場ではチームワークが重要なので、日頃からの良好な人間関係の構築も必要になります。

今回は、後輩看護師との接し方・付き合い方のポイントをご紹介していきます。

後輩看護師と上手に関わるための4つのポイント

昔と異なり、現在は組織よりも個人を尊重するのが当たり前の時代になりました。

以前は、「嫌なことでも上司や先輩の指示だから…」と業務をしてきたことも、「したくありません」と当然のように業務放棄をする新人看護師もいるかもしれません。

そこまでは極端なはなしかもしれませんが、性格的に合う合わないということは人間ならばあるものです。

それが、昔と今では顕著になることが多いです。

そのような中、どのように後輩看護師に接し、付き合っていけばよいかを考えていきましょう。

後輩看護師との関わり方①：環境や経験が異なることを理解しておく

「環境や経験」とは、看護学校の状況や実習の状況、育った環境などのことです。

昭和・平成・令和と時代が移り変わってきたように、学校教育の在り方も大きく変化してきました。

その中で、ゆとり世代、さとり世代と呼ばれ方をするほどに、人の根本的な考え方も変化しています。

そのため、こちらが当たり前と思って会話や行動をしていても、世代が異なるだけで、そのことを理解できないこともあります。

このことは、先輩看護師から後輩看護師を見た場合であっても、逆に、後輩看護師から先輩看護師を見た場合であってもそうなります。

先輩看護師だからといって、「昔はこうだった」と、こちらの考え方を後輩看護師に押し付けると、より良い人間関係を構築できなくなるので注意が必要です。

後輩看護師との関わり方②：優しすぎても、厳しすぎてもいけない

優しくすることで後輩看護師とのコミュニケーションはとりやすくなります。

ただ、優しさだけでは徐々になれ合いになってしまい、業務に対しても緊張感がなくなってしまいます。

医療の現場は、ときに患者様の生命に関わるようなことも起こります。

そのため、休憩時間と業務時間とのメリハリはしっかりできるようになっておく必要があります。

すべてに優しくするのではなく、注意が必要なときにはきちんと厳しく指導できるようにしましょう。

それとは逆に、後輩看護師の指導だからといって、すべてにおいて厳しくすることは絶対にしてはいけません。

常に厳しくしていても委縮してしまうだけで、余計にミスをする可能性もあります。

業務中と休憩時間でオンとオフをしっかり分けるなど、後輩看護師がいらぬストレスなく業務に集中できるような環境を作りましょう。

後輩看護師との関わり方③：プライベートな話題に踏み込みすぎない

看護師は女性職場です。

だからこそというわけではありませんが、噂話を好きなスタッフがいるのも事実です。

後輩看護師が断れないことをいいことに、ずけずけとプライベートのことを聞き出すことはよろしくありません。

後輩看護師が自分からプライベートの話をすることは問題ありませんが、わざわざこちらからプライベートの話に踏み込み過ぎないようにしましょう。

過去にあった「飲みにケーション」という言葉は死語となり、現在は仕事とプライベートをまったく別物として捉える人が多くなりました。

自分の価値観と後輩の価値観は異なります。

何気ない会話を「先輩から聞かれたから仕方なく話した」と後輩看護師が感じるかもしれないことを認識しておきましょう。

後輩看護師との関わり方④：話しかけやすい雰囲気づくりを心掛ける

後輩看護師とのより良い人間関係を構築するためには、後輩看護師が話しかけやすい雰囲気づくりをすることも大切です。

自分では普通にしているつもりでも、後輩看護師から「怖い」「いつも怒っている」「話しかけづらい」と悪い印象を持たれることもあります。

常日頃から黙っているだけで不機嫌に見られやすい方は、とくに要注意です。

医療の現場だからこそ、緊張感を保つためにまじめにすごすことも大切ですが、ときには少しくだけた雰囲気になるなど、人としての隙を作ることも重要です。

雰囲気づくりは一番難しいことではありますが、自分の印象をコントロールできるようになることはプライベートでも役立ちます。

後輩看護師との関わり方に限らず、日頃から心掛けていきましょう。

まとめ

今回は、後輩看護師との接し方・付き合い方のポイントをご紹介しました。

医療の現場はチームワークが重要です。

より良い連携を取ることができるように、コミュニケーションを取っていきましょう。