「転職したい!!」「退職したい!!」
どのような理由があるとしても、今の職場を辞めるときには円満退職するのが理想的です。
辞めると決められた方からすると、今すぐにでも辞めたいと思うことが通常なのですが、思い立ってすぐに辞めてしまっても職場に迷惑がかかり、無責任というイメージまでつきかねません。
そして、それが今後の転職先にも悪影響を及ぼす可能性が出てきます。
そのようなことにならないように、看護師が円満退職するにあたってのポイントを伝授します。
転職が初めての人や回数が少ない人にも分かりやすいように、転職するときの大まかなスケジュールの組み方について紹介しますので、退職を考えられている方は参考にして頂ければと思います。
職場は簡単に変えることができないからこそ、転職をするときには看護師転職サイトを活用するべきです。
昔はハローワークや知人の紹介によって職場選びをすることが主流でしたが、現在は転職サイトを利用して転職される方もかなり増えてきました。
でも、数多くある看護師転職サイトの中から「どれを利用したらいいのか分からない」という方もいると思います。
そのような方のために、看護師転職サイトを徹底調査した結果をもとに、どの看護師転職サイトがおすすめなのかをご紹介します。
看護師が円満に退職するためのポイントは?
現在の勤務先を退職する場合には誰だって円満に辞めたいものです。
そして、それと同時に、これまでお世話になった職場のスタッフに対して、退職時に嫌な印象を残すのは避けたいものです。
そのようなことにならないために円満退職のために、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
ポイント①:退職の時期とタイミングを考える
忙しい時期に退職者が重なると、残されたスタッフの仕事の負担が増えることになります。
そのような場合、残される立場としては退職の時期をずらせないものかと感じてしまいます。
そのようなことにならないように、職場の状況を考えて退職する時期とタイミングを見計らうことは大切です。
とくに、他のスタッフの休職中や退職と重ならないように、大まかな退職時期を考えるようにしましょう。
ただ、常に職員が足りない、職場の環境が悪くみんなが辞めたがっているというような状態であれば、タイミングを見計らいすぎると辞めるタイミングを失ってしまう可能性もあります。
なので、可能な範囲で気遣う姿勢を見せることが大切です。
ポイント②:退職の理由と退職する意思を明確にする
退職をしようとすると多くの職場で引き止められることが多いです。
そのようなときに、退職の理由が曖昧であったり退職する意思が弱かったりすると、流されて引き止められてしまうことになります。
職場の状況に合わせて退職の時期をずらすことは問題ないのですが、退職することを辞めるとなると、他のスタッフの中には振り回されたと考える方も出てきます。
退職の決意に至った経緯は人それぞれ様々ですが、退職を決意するのであれば、その理由と意思をしっかり明確にしておきましょう。
あらかじめ自分の気持ちをきちんと整理しておくのも円満退職のコツです。
ポイント③:退職の意向を伝えるときはマナーを守る
退職の申し入れについては、「退職をする○ヵ月前」というふうに職場の就業規則に定められていると思います。
職場の就業規則の定めに沿って退職の申し入れをすることが基本です。
また、まずは所属している部署の上司に退職の意思を伝えることがマナーになります。
間違っても、上司を飛び越えて病院長や事務長に退職届を直接渡しに行くなどしないようにしましょう。
上司と退職日などについて話し合ったうえで、きちんと書面による退職願を提出することが円満退職に繋がります。
ポイント④:業務の引き継ぎをしっかりする
看護師の業務は看護業務だけではない場合があります。
委員会などの他の業務を任されている場合には、自分が担当していた業務の後任者への引き継ぎを最終出勤日までにきちんと済ませておきましょう。
業務中は忙しく口頭ではすべてを伝えきれない可能性もあるため、引き継ぎの内容を書面にしておくことが理想です。
書面にすることが難しい場合には、せめてメモなどに分かりやすくまとめ、後任者に引き継ぐようにしましょう。
退職するまでのスケジュール
円満退職するためには、先ほど説明したポイントを押さえた上で、これから説明する6つのステップをながれに沿って進んでいくことが理想的です。
自分が退職したい希望日を決めます。
就業規則に定められている期日よりも、余裕をもち退職の意思を伝えます。
引き止められることを想定し、対応を考えておきます。
有給休暇を消化できる日程で退職日を決定しておくと、すべての有給休暇を取得しやすくなります。
最終的な退職日を決定し退職届を提出します。
出勤している間にできる限り必要な処理は済ましておきます。
順番が前後したりステップを省略してしまったりすると、結果的に上司の心証が悪くなったり、職場の同僚に多大な迷惑をかけてしまったりしてしまい、円満退職とはいかなくなる可能性もあるので注意をしましょう。
STEP① 「希望退職日」を決める
職場を辞めたいと思ったときにすぐ辞められるわけではありません。
まずは、希望退職日(希望退職日)を決めましょう。
辞めたい理由は人それぞれです。
もし、家庭の事情や健康の事情などにより、いつまでに辞めないといけないことが決まっているのなら、その日が「希望退職日」になります。
転職することが退職の理由であれば、転職時期が「希望退職日」になります。
転職先の入社時期がすでに決まっているのであれば、その日までには退職できるように調整しましょう。
STEP② 直属の上司に退職の意志表示をする
希望退職日が決まったら、その日から一定の期間を逆算した日に退職の意思表示をします。
この意思表示は、職場の就業規則に定められている退職日よりも早めに伝えることがマナーです。
退職の意思は直属の上司に伝える
「退職の意志・理由、退職希望日」は直属の上司に伝えます。
病棟に勤務している看護師であれば、病棟師長や主任が直属の上司になります。
直属の上司を飛び越えて、人事課に退職届を提出したり、病院長に退職届を提出したりすることは軋轢をうんでしまうのでしないようにしましょう。
退職の意思はどのくらい前までに伝えるべきか?
辞めたい日を伝える時期は、法的には「退職日の14日前」に伝えれば問題がない(就業規則より法律優先)とされています。
ただ、有給休暇の残りがあり、それを消化すると14日間はあっというまに経過し、すぐに退職日になってしまいます。
そのため、一般的には「退職日の1ヵ月前までに退職届を提出すること」が就業規則に定められている職場が多いようです。
しかし、看護師の場合は人員基準などの関係で、病院の収益にも関わることから、さらに前もって伝えることが理想的です。
可能であれば、3ヵ月前には余裕をもって退職の意志を伝えることを考えておきましょう。
退職の意思をどのくらい前までに伝える必要があるかは職場によって異なります。自分では前もって伝えたのに、職場の上司はそうは思っていなかったなどすれ違いが起きないように、退職に関わる就業規則は必ず確認しておきましょう。
また、就業規則には「1ヵ月前までに伝える」と記載されていても、シフト調整が難しい場合には現場のスタッフに大きな負担や迷惑をかけてしまうことになります。急を要するやむを得ない事情でなければ、可能な限り早めに退職の意志を伝えるのが、円満に退職するためのコツです。
STEP③ 上司の理解と了承を得る
退職の意思を直属の上司に伝えても、職場の人員の状況によってはスムーズに了承してもらえない場合があります。
どのような理由を伝えても引き止めに合うこともあるので、上司の理解と了承を得られるようにしましょう。
引き止めに対してはどう対処する?
スタッフ数に余裕がある職場そうそうありません。
そのため、退職の意思を伝えても引き止められることは当然だと考えておきましょう。
退職するにあたっての一番のストレスはこの引き止めに対してどう対処すればよいかという部分だと思います。
職場としては欠員が出ることで、シフトの調整や業務の割り振りをしないといけなくなるので引き止めをすることは当たり前になります。
ただ、就業先や上司が退職を拒否することはできませんので、自分で決めた「退職希望日」をしっかり伝えて対応してもらうようにしましょう。
もし強く引き止められた場合は、「少し考える時間をください」とその場は持ち帰り、日を改めて退職の意志を伝えるのもひとつの手です。
上司も時間をおくことで、あなたが退職したあとの状況をどのように対応すればよいか考えることができます。
STEP④ 有給休暇を消化する
退職をする場合には、前もって残っている有給休暇を確認しておくようにしましょう。
そして、その有給休暇を消化できる日程で退職日を決定しておくとすべての有給休暇を取得しやすくなります。
「退職者には有給休暇を取らせない」とするような職場がまれにありますが、有給休暇は権利であるので取らせないとする対応は問題があります。
また、有給休暇の買い取りは原則は違法のため、きちんと取得するようにしましょう。
STEP⑤ 退職届を提出する
これまでのSTEP①~④までを踏まえて、最終的な退職日を決定し退職届を提出しましょう。
退職届の様式は決まっていませんが、職場に定められている書式がある場合にはその書式を用いましょう。
もちろんですが、メールで退職届を出すのはダメです。
退職届と退職願の違い
退職するときに提出するものに「退職願」と「退職届」がありますが、この2つは同じものではありません。
退職願はあくまで「退職したい」という希望であり、退職届は「退職します」という明確な意思表示になります。
- 退職願 ⇨ 「退職したい」という希望
- 退職届 ⇨ 「退職します」という明確な意思表示
退職願で提出すると却下する職場もあるため、明確な意思表示をするには必ず退職届で提出するようにしましょう。
STEP⑥ 退職日を迎え、必要な処理をする
退職日は職場に在籍する最後の日ですが、有給休暇を消化する場合には最終出勤日が早めにきます。
そのため、出勤している間にできる限り必要な処理は済ましておくようにしましょう。
また、上司や人事課にどのような処理が必要かを確認しておくことが重要です。
病院から貸与されたもの、返却する必要があるものは退職日までに返却しましょう。
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- 年金手帳(預けている場合)
- 源泉徴収票
- 退職証明書
まとめ
看護師が円満退職するためのポイントと具体的なスケジュールを解説しました。
職場を辞めることに慣れている方はいないので、それなりにストレスがかかります。
円満に退職することが自分にとっても職場にとっても大切なことです。
頑張って働いてきた職場を最後には揉めて辞めるなんてことにならないように、退職までのステップを丁寧に進めるようにしましょう。
職場は簡単に変えることができないからこそ、転職をするときには看護師転職サイトを活用するべきです。
昔はハローワークや知人の紹介によって職場選びをすることが主流でしたが、現在は転職サイトを利用して転職される方もかなり増えてきました。
でも、数多くある看護師転職サイトの中から「どれを利用したらいいのか分からない」という方もいると思います。
そのような方のために、看護師転職サイトを徹底調査した結果をもとに、どの看護師転職サイトがおすすめなのかをご紹介します。