看護師の勤務体制について｜2交代制と3交代制の違いは？

看護業務は交代制で行いますが、その勤務体制は2交代制や3交代制といった形で、その職場に合った勤務体制を採用しています。

勤務体制ごとにメリット・デメリットがありますので、働く際には自分に合った勤務体制の病院を選ぶことが大切です。

今回は、2交代制と3交代制の違いについてまとめていきます。

2交代制と3交代制の違い

病院ではスムーズに業務がまわっていくように、交代制で業務を行っています。

看護師の場合には、病棟勤務に合わせて2交代制、3交代制のいずれかが採用されていることが多く、勤務時間もそれに合わせて病院ごとに決められています。

下にそれぞれの勤務体制について、勤務時間の例を挙げました。

2交代制は日勤と夜勤の2シフト、3交代制は夜勤をさらに2分割した3シフトとなっています。

勤務体制ごとのメリット・デメリット

病院ではスムーズに業務がまわっていくように、2交代制と3交代制のいずれかが採用されています。

この2つの勤務体制は、どちらが優れているということではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。

2交代制の特徴とメリット・デメリット

2交代制は、大きく日勤と夜勤の2つのシフトで看護業務を行っていく勤務体制です。

この2交代制の大きなメリットは、生活のリズムが取りやすいことです。

ほとんどの病院で夜勤明けの翌日は休みになるように勤務が作られるため、その翌日に有休を取得すれば、「夜勤明け・休み・有休」と3連休のようにすることも可能です。

また、夜勤をすると夜勤手当もつくので、月4～6回ほど夜勤をすることで収入アップを望むことも可能です。

デメリットとしては、2交代制の夜間勤務は拘束時間が長いという点です。

2～3時間の休憩時間はありますが、救急搬送や急変患者への対応で休憩が取れないこともあり、肉体的・精神的な負担は大きくなります。

3交代制の特徴とメリット・デメリット

3交代制は、日勤にプラスして、準夜勤と深夜勤を加えた3つのシフトで看護業務を行っていく勤務体制です。

この3交代制の最大のメリットは、夜勤の時間が2つに分かれるため、肉体的・精神的な負担が少なくてすむということです。

ただし、出勤と帰宅の時間が3パターンになるため、生活のリズムが非常に取りにくく、準夜勤・深夜勤の通勤が深夜になってしまうといったデメリットもあります。

車で通勤できる職場ならまだ安心ですが、それ以外の通勤手段を用いる場合には、夜に女性が一人で歩くことを不安に感じる看護師もいます。

また、勤務時間が短いため夜勤明けの休みも短くなり、まとまった休みが取りづらくもあります。

2交代制と3交代制ではどちらが働きやすいか？

2交代制と3交代制ではどちらが働きやすいか？ということについては、人それぞれで好みの問題だと思います。

2交代制が働きやすい方もいれば、3交代制が働きやすい方もいると思います。

可能であれば、どちらの勤務体制も経験した上で最終的にどのような勤務体制の病院で働きたいかを選ばれるのがよいかと思います。

知り合いや先輩看護師に2交代制と3交代制を経験したことがある方がいれば、話を聞いてみることも大切です。

まとめ

今回は、2交代制と3交代制の違いについてまとめました。

その職場の働きやすさは勤務体制だけで決まるものではありません。

新しい職場への転職を考えられている方は、その他の情報も集めながら自分に合った職場を選びましょう。