免疫血清検査

HTLV検査|検査の基準値

クワホピ

HTLV検査の基準値

PA法: 16倍未満

EIA法: 陰性

WB法: 陰性

IFA法: 5倍未満

HTLV検査の定義

成人T細胞白血病

adult T cell leukemia

ヒトT細胞白血病ウイルス

HTLV-Ⅰ:human T cell iymphotrophic virus type Ⅰ

HTLV検査は、成人T細胞白血病の起因ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-Ⅰ)の感染の有無を調べる検査です。

輸血の供血者や妊婦におけるHTLV抗体のスクリーニングは、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-Ⅰ)の感染ルートを遮断するうえで極めて意義が大きいです。

ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-Ⅰ)の検査には、スクリーニングとしてゼラチン粒子凝集法(PA法)、酵素免疫法(EIA法)があり、確認試験としてウェスタンブロット法(WB法)、間接蛍光抗体法(IFA法)などがあります。

HTLV-Ⅰのスクリーニング検査
  • ゼラチン粒子凝集法(PA法)
  • 酵素免疫法(EIA法)
HTLV-Ⅰの確認試験
  • ウェスタンブロット法(WB法)
  • 間接蛍光抗体法(IFA法)

成人T細胞白血病(ATL)が疑われるときには、LDHAST(GOT)血清カルシウムの値が上昇します。

HTLV陽性の場合の検査の進め方としては、血液像骨髄像リンパ球表面マーカー(CD3、CD4、CD25、HLA-DRなど)の検査を実施します。

HTLV検査の異常とその原因

HTLV検査が陽性の場合

HTLV検査が高値の場合には、以下のことが考えられます。

  • 原因となる疾患
    1. 成人T細胞白血病(ATL)
    2. HTLV-Ⅰキャリア
    3. HTLV-Ⅰ関連ミエロパシー(HAM)
  • 検査の流れ
    1. スクリーニング検査
       ・ゼラチン粒子凝集法(PA法)
       ・酵素免疫法(EIA法)

        ⇩⇩⇩⇩⇩⇩

          陽性

        ⇩⇩⇩⇩⇩⇩

    2. 確認試験
       ・ウエスタンブロット法(WB法)
       ・間接蛍光抗体法(IFA法)

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