免疫血清検査

抗ミトコンドリア抗体(AMA)|検査の基準値

クワホピ
抗ミトコンドリア抗体(AMA)の基準値

陰性(20倍未満)(蛍光抗体法)

抗ミトコンドリア抗体(AMA)の定義

抗ミトコンドリア抗体

AMA:anti-mitochondrial antibody

抗ミトコンドリア抗体(AMA)は、原発性胆汁性肝硬変(PBC:primary biliary cirrhosis)の患者血清中に高率、および高力価に出現する自己抗体です。

そのため、原発性胆汁性肝硬変の診断には必要不可欠な検査項目になります。

原発性胆汁性肝硬変(PBC)とは?

中高年以降の女性に多く発症する肝小葉内胆管の変性・破壊による慢性肝内胆汁うっ滞をきたす自己免疫性肝硬変です。

原発性胆汁性肝硬変(PBC)では、赤沈の亢進ALPLAPγ-GTP総コレステロールIgMの値の上昇がみられます。

抗ミトコンドリア抗体陽性の場合には、肝生検を施工し、病理組織学的確認をします。

抗ミトコンドリア抗体陰性でも原発性胆汁性肝硬変(PBC)を疑う場合には、肝生検を施工します。

抗ミトコンドリア抗体弱陽性の場合は、抗ミトコンドリアM2抗体検査を行い確認します。

抗ミトコンドリア抗体(AMA)の異常とその原因

抗ミトコンドリア抗体(AMA)が高値の場合

抗ミトコンドリア抗体(AMA)が高値の場合には、以下のことが考えられます。

【高値】(40倍以上)

  • 原発性胆汁性肝硬変(PBC)
  • CREST症候群

【陽性】

  • 自己免疫性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 薬剤性肝障害
  • 心筋症
  • 膠原病
  • 梅毒

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