赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）｜検査の基準値

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）の定義

赤沈棒に血液を入れ、血球成分が沈んでできた上清の量を㎜で表します（1時間値）。

C反応性蛋白（CRP）が正常で、赤沈が亢進しているときには、貧血などが考えられますが、多発性骨髄腫などの異常蛋白血症も疑われます。

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）の異常とその原因

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）が亢進している場合

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）が亢進している場合には、以下のことが考えられます。

• 炎症
• 細菌感染
• 組織破壊（心筋梗塞など）
• 膠原病
• 多発性骨髄腫
• 急性白血病
• その他の悪性腫瘍
• 各種異常蛋白血症
• ネフローゼ症候群
• 肝硬変

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）が遅延（1㎜以内）している場合

赤血球沈降速度（赤沈、血沈、ESR）が遅延（1㎜以内）している場合には、以下のことが考えられます。

• 播種性血管内凝固症候群（DIC）
• 多血症
• フィブリノーゲン減少
• 慢性肝炎