【検査の基準値】CRP（C反応性蛋白）

CRP（C反応性蛋白） の定義

CRP（C反応性蛋白）は、急性炎症（細菌・ウイルス感染）、あるいは組織崩壊病変（膠原病、悪性腫瘍、心筋梗塞、手術後、熱傷など）で増加する炎症マーカーです。

CRPは、性別、年齢、食事、運動、採血時間による影響はほとんど見られないため、CRPを調べることによって、炎症や組織障害の存在、程度、予後を推測することができます。

ただ、CRP単独では病態の診断はできないため、他の検査も行い、総合的に診断を行います。

白血球数、血液像（好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球）、赤血球沈降速度などの変化の仕方の異なる急性相反応物質との組み合わせで、病気推定が可能になります。

CRP（C反応性蛋白） の異常とその原因

CRP（C反応性蛋白）が陽性の場合

CRP（C反応性蛋白）が陽性の場合には、以下のことが考えられます。

• 感染症
  　・細菌感染症
  　・ウイルス感染症
• 膠原病
  　・関節リウマチ
  　・リウマチ熱
  　・全身性エリテマトーデス（SLE）
  　・血管炎
• 悪性腫瘍（広範な転移を伴ったもの）
• 心筋梗塞