血清クロール（Cl）｜検査の基準値

血清クロール（Cl）の定義

クロール（Cl）は、重炭酸イオンと共に重要な陰イオンであり、細胞外液の約70％を占めています。

ナトリウムやカリウムと同様に、浸透圧の維持や酸塩基平衡の調節を行っています。

血清クロール（Cl）の異常とその原因

血清クロール（Cl）が高値の場合

血清クロール（Cl）が高値の場合には、以下のことが考えられます。

• 呼吸性アルカローシス
  　・過換気症候群
  　・脳炎
• 代謝性アシドーシス
  　・下痢
  　・尿細管性アシドーシス

血清クロール（Cl）が低値の場合

血清クロール（Cl）が低値の場合には、以下のことが考えられます。

• 代謝性アルカローシス
  　・嘔吐
  　・抗利尿ホルモン分泌異常症候群
  　・原発性アルドステロン症
• 呼吸性アシドーシス
  　・呼吸器疾患による呼吸抑制