LDL-コレステロール(LDL-C)|検査の基準値
クワホピ
LDL-コレステロール(LDL-C)の基準値
適正域 : 120mg/dL未満
境界域 : 120~139mg/dL
LDL-コレステロール(LDL-C)の定義
LDL-コレステロール
LDL-C : low density lipoprotein cholesterol
HDL-コレステロールが「善玉コレステロール」と呼ばれるのに対して、LDL-コレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
LDL-コレステロールは、肝臓から全身の細胞へコレステロールを運ぶ働きをしています。
LDL-コレステロールの上昇は、コレステロールの血管壁への沈着を促進させる作用を示し、血管壁のアテローム形成を増長し、動脈硬化や心筋梗塞の発生の危険度が上昇します。
アテローム形成
LDL-コレステロールによるアテローム形成は、障害のない血管壁では起こりにくいのですが、血圧や血糖値が上昇、喫煙、ストレスの関与による血管壁に障害があるとアテローム形成に移行することが知られています。
LDL-コレステロールの計算式
LDL-コレステロール = 総コレステロール - HDL-コレステロール - 中性脂肪 × 0.2
肝臓で合成されるリポ蛋白
肝臓で合成されるリポ蛋白には、比重の異なる4つのものがありますが、このうち低比重リポ蛋白(LDL)に含まれるコレステロールがLDL-コレステロールです。
比重による分類 | 中性脂肪量 | 蛋白量 |
---|---|---|
カイロミクロン | 多い | 少ない |
超低比重リポ蛋白 (VLDL) | ⇅ | ⇅ |
低比重リポ蛋白 (LDL) | ⇅ | ⇅ |
高比重リポ蛋白 (HDL) | 少ない | 多い |
脂質異常症(高脂血症)の判定基準
総コレステロール値が高くなる原因として、HDL-コレステロール値が高いことも原因のひとつとして挙げられるので、最近の脂質異常症(高脂血症)の判定基準は以下のようになっています。
高LDL-コレステロール血症 | LDL-C値: 140mg/dL以上 |
低LDL-コレステロール血症 | LDL-C値: 40mg/dL未満 |
高中性脂肪血症 | 中性脂肪値: 150mg/dL以上 |