赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)|検査の基準値
クワホピ
赤血球数(RBC)の基準値
男性 : 4.27~5.70(×106/μL)
女性 : 3.76~5.00(×106/μL)
ヘマトクリット値(Ht)の基準値
男性 : 39.8~51.8(%)
女性 : 33.4~44.9(%)
血色素(ヘモグロビン)量(Hb)の基準値
男性 : 13.5~17.6(g/dL)
女性 : 11.3~15.2(g/dL)
Contents
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)の定義
赤血球
RBC(red blood cell)
ヘマトクリット値
Ht(hematocrit)
血色素量(ヘモグロビン量)
Hb(hemoglobin)
赤血球数(RBC:red blood sell)とは、抹消静脈血1μL(㎣)中の赤血球の数のことです。
ヘマトクリット(Ht:hematocrit)値とは、血液中の赤血球が占める容積比率(%)のことです。
血色素量(ヘモグロビン量)(Hb)とは、赤血球内に含まれる血色素(hemoglobin)の量のことで、血液1dL中の質量(g)で表します(g/dL)。
赤血球は、細胞内に含まれるヘモグロビンによって肺で受け取った酸素を体内に供給し、体内で発生した二酸化炭素を肺で放出するガス交換を行い、酵素(LDHなど)や電解質などを含んでいます。
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)の異常とその原因
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)が高値の場合
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)が高値の場合には、以下のことが考えられます。
- 身体症状
:頭痛、のぼせ、耳鳴、眩暈、鼻出血
:肝腫大(30~50%)、脾腫大(75%)
:出血傾向
:掻痒
:痛風(10%)
:チアノーゼ
- 原因となる疾病
①真性多血症
②二次性多血症
:高所での生活
:心肺疾患の代償
:エリスロポエチン産生腫瘍(腎癌など)
③偽性多血症
:脱水
:ストレス
:激しい下痢
:嘔吐
:火傷
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)が低値の場合
赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)、血色素量(Hb)が低値の場合には、以下のことが考えられます。
※貧血の定義 : 末梢血中のRBC、Hb、Htが低下。
- 一般的症状
:動悸、息切れ
:眩暈、たきくらみ
:皮膚・粘膜蒼白
:頭痛
- 身体的所見
:黄疸(溶血性貧血)
:貧血状結膜
:舌炎(悪性貧血:Hunterの舌炎)
:爪の変形
:神経障害(悪性貧血)
:反射消失
:下肢のしびれ
:異味症、嚥下痛
- 貧血の分類
:正球性正色素性貧血
:大球性正色素性貧血
:小球性低色素性貧血