血小板数(PLT:platelet)|検査の基準値
クワホピ
血小板数(PLT)の基準値
15~40(×104/μL)
Contents
血小板数(PLT:platelet)の定義
血小板数
PLT : platelet
血小板数(PLT)は、抹消静脈血1μL中の血小板の数を表しています。
血小板は骨髄中で巨核球の細胞質から作られ、以下のような作用をします。
- 毛細血管の透過性の調節
- 血液凝固系の促進
- 血餅凝固系の促進
- 線維素溶解(線溶系)の抑制
- 血管の収縮
血小板数(PLT:platelet)の異常とその原因
血小板数(PLT:platelet)が高値の場合
血小板数(PLT:platelet)が高値の場合には、以下のことが考えられます。
- 慢性骨髄性白血病(約40%)(後期には減少)
- 本態性血小板血症
- 真性多血症
- 骨髄線維症(初期)(病状が進むにつれ減少)
- その他: 出血、外傷、感染症、脾臓摘出 など
※血小板数70万/μL以上で血栓症の危険大
・脳動脈血栓 → 脳梗塞
・冠動脈血栓 → 心筋梗塞
・四肢の小動脈血栓
血小板数(PLT:platelet)が低値の場合
血小板数(PLT:platelet)が低値の場合には、以下のことが考えられます。
- 血小板生成の低下
・急性白血病(急性骨髄性白血病)
・再生不良性貧血 - 血小板消費の増加
・特発性血小板減少性紫斑病
・薬剤性、輸血後、SLE、自己免疫性溶血性貧血
・悪性貧血
・敗血症
・脾機能亢進症(脾臓:正常→100~150g、脾臓肥大:500~1000g)
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
・多量の出血 - その他
・成人女子では、月経前2週間の間、血小板数は減少し、月経開始と共に正常値に戻る