インスリン(insulin)|検査の基準値
クワホピ
インスリン(insulin)の基準値
3.0~15.0(μU/mL)(CLIA法)
インスリン(insulin)の定義
インスリンは、膵ランゲルハンス島β細胞で合成、分泌されるポリペプチドホルモンで、おもに糖代謝に関与します。
インスリンを測定することは、糖尿病の診断、治療、経過観察に重要なだけではなく、インスリノーマやクッシング症候群などにおいても意義があります。
インスリノーマ
インスリノーマは、膵ランゲルハンス島β細胞の腺腫で、インスリン過剰分泌を認めます。90%は良性です。
インスリン(insulin)の異常とその原因
インスリン(insulin)が高値の場合
インスリン(insulin)が高値の場合には、以下のことが考えられます。
- インスリノーマ
- 肥満
- クッシング症候群
- 肝疾患(脂肪肝・肝硬変)
- 先端巨大症
- インスリン自己免疫症候群
- 異常インスリン血症
インスリン(insulin)が低値の場合
インスリン(insulin)が低値の場合には、以下のことが考えられます。
- 糖尿病
- 膵外腫瘍による低血糖
- 膵疾患(膵炎、膵石症、膵臓癌)
- 下垂体機能低下症
- 褐色細胞腫
- 副腎機能不全