微生物検査

【検査の基準値】薬剤感受性試験

クワホピ
薬剤感受性試験

感受性(sensitive):菌の増殖が阻止されるもの

耐性(resistant):菌の増殖が阻止されないもの

薬剤感受性試験の定義

微生物の種類の違いや、同一の微生物であっても株の違いによって、抗菌薬に対する感受性が異なりますが、その感受性を試験することを薬剤感受性試験と呼びます。

薬剤感受性

通常用いる薬剤の濃度で菌の増殖が阻止されるか、あるいは阻止されないかを表しています。

薬剤感受性を調べる方法

薬剤感受性を調べる方法には、最小発育阻止濃度(MIC)測定とディスク薬剤感受性試験(ディスク法)があります。

最小発育阻止濃度(MIC)測定

感受性を調べたい薬剤を希釈し、菌の発育を阻止できる最小の薬剤濃度を測定します。

測定できた最小の薬剤濃度を、最小発育阻止濃度(MIC)と呼びます。

ディスク薬剤感受性試験(ディスク法)

一定濃度の薬剤を含むディスクを用い、被検菌を塗抹した培地上にディスクを乗せ、ディスク周囲の阻止円(菌の発育していない部分)を測定します。

阻止円の大きさによって、以下の2つの表示方法があります。

(+)の数で表示する方法
《感受性が高い》

(+++)
(++)
(+)
(-)

《感受性が低い》
S.I.R
《感受性が高い》

S(susceptible):感受性
MS(moderate susceptible):中等度感受性
I(intermediate):中間
R(resistant):耐性

《感受性が低い》

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