C-ペプチド|検査の基準値
クワホピ
C-ペプチドの基準値
血清: 0.8~2.5(ng/mL)
尿: 22.8~155.2(μg/日)(ECLIA法)
C-ペプチドの定義
C-ペプチドは、膵臓のβ細胞でインスリンが作られて血中に分泌される際に、インスリンと同じ比率で分泌される物質で、体内で分解されずに尿中に排泄されます。
臨床的意義はインスリンと同じですが、とくに以下のような場合に測定されます。
- インスリン注射をしているときの内因性インスリンの分泌状態を知りたい場合
- インスリン抗体が多量に存在する場合
(インスリンを測定するよりも、C-ペプチドを測定した方が正しいインスリン分泌状態を把握できる) - 1型糖尿病と2型糖尿病の鑑別
(1型では血中・尿中C-ペプチドともに低値になる) - グルカゴン負荷試験をするとき
C-ペプチドの異常とその原因
C-ペプチドが高値の場合
C-ペプチドが高値の場合には、以下のことが考えられます。
- インスリノーマ
- インスリン抗体の存在
- インスリン自己免疫症候群
- クッシング症候群
- ステロイド投与
- 先端巨大症
C-ペプチドが低値の場合
C-ペプチドが低値の場合には、以下のことが考えられます。
- 糖尿病
- 膵疾患に続発する糖尿病
- 副腎機能不全
- 下垂体機能不全
- 腎不全(尿中のみ低値)