免疫血清検査

【検査の基準値】PIVKA-Ⅱ

クワホピ

PIVKA-Ⅱの基準値

40.0(mAU/mL)未満(CLIA法)

PIVKA-Ⅱの定義

PIVKA-Ⅱは、血液凝固第Ⅱ因子であるプロトロンビンの肝における生合成不全に由来する異常蛋白です。

血中PIVKA-Ⅱの濃度を知ることによって、肝細胞癌の存在を推測することができます。

AFP(α-フェトプロテイン)とは相関関係はなく、比較的に特異性が高いので、AFPとは別の腫瘍マーカーとされています。

PIVKA-Ⅱの異常とその原因

PIVKA-Ⅱが高値の場合

PIVKA-Ⅱが高値の場合には、以下のことが考えられます。

  • 肝細胞癌
  • 閉塞性黄疸
  • 転移性肝臓癌
  • 肝硬変
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • その他
     :乳児ビタミンK欠乏性出血症
     (ほぼ全例で陽性:ワルファリンカリウム投与時)

各種臓器の癌腫瘍マーカー
肺癌腺癌:
 SLX
 CEA(癌胎児性抗原)
扁平上皮癌:
 SCC
 CYFRA(シフラ)
小細胞癌:
 NSE
 ProGRP
食道癌SCC
CYFRA(シフラ)
肝臓癌AFP
PIVKA-Ⅱ
乳癌CA15-3
CEA(癌胎児性抗原)
胆嚢・膵臓癌CEA(癌胎児性抗原)
CA19-9
CA-50
DUPAN-2
Span-1
胃・大腸癌CEA(癌胎児性抗原)
STN(シアリルTn抗原)
前立腺癌PSA(前立腺特異抗原)
卵巣癌CA125
CA130
CA72-4
絨毛癌HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

記事URLをコピーしました