免疫血清検査

【検査の基準値】CEA(癌胎児性抗原)

クワホピ
CEA(癌胎児性抗原)の基準値

5.0(ng/mL)以下(CLIA法)

CEA(癌胎児性抗原)の定義

癌胎児性抗原

CEA:carcinoembryonic antigen

癌胎児性抗原(CEA)は、胎児性蛋白で消化器癌と正常胎児消化器の細胞表面に存在する抗原です。

大腸癌組織から発見されたもので、消化器系を中心とした広範な癌に陽性になるため、最も一般的な腫瘍マーカーとして利用されます。

血中のCEA濃度の測定は、悪性腫瘍の存在の有無、治療の効果判定、経過観察などのために行います。

CEA以外の腫瘍マーカー検査を行うことによって、原発臓器を絞り込んでいきます。

血中CEA濃度が高値の場合には、血液検査、画像診断(CT、MRI、X線など)、内視鏡検査、細胞診、病理組織検査などとともに総合的な診断を行います。

喫煙でも上昇することがあるので注意が必要です。

CEA(癌胎児性抗原)の異常とその原因

CEA(癌胎児性抗原)が高値の場合

CEA(癌胎児性抗原)が高値の場合には、以下のことが考えられます。

  • 悪性腫瘍での陽性
      ・大腸・直腸癌
      ・肺癌
      ・胃癌
      ・肝細胞癌
      ・乳癌
  • 悪性腫瘍以外で陽性を示す疾患
      ・肝硬変
      ・慢性肝炎

各種臓器の癌腫瘍マーカー
肺癌腺癌:
 SLX
 CEA(癌胎児性抗原)
扁平上皮癌:
 SCC
 CYFRA(シフラ)
小細胞癌:
 NSE
 ProGRP
食道癌SCC
CYFRA(シフラ)
肝臓癌AFP
PIVKA-Ⅱ
乳癌CA15-3
CEA(癌胎児性抗原)
胆嚢・膵臓癌CEA(癌胎児性抗原)
CA19-9
CA-50
DUPAN-2
Span-1
胃・大腸癌CEA(癌胎児性抗原)
STN(シアリルTn抗原)
前立腺癌PSA(前立腺特異抗原)
卵巣癌CA125
CA130
CA72-4
絨毛癌HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

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