【検査の基準値】活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）の定義

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）は、凝固外因系共通の検査で、凝固第Ⅰ・Ⅱ・Ⅴ・Ⅶ・Ⅹ・ⅩⅠ・ⅩⅡ因子の総合的活性を反映します。

プロトロンビン時間と同じく、肝機能障害、ビタミンK不足で延長します。

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）の異常とその原因

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）が短い場合

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）が短い場合には、以下のことが考えられます。

• 血栓症（凝固亢進時）
• 生理的変動（高齢者）

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）が延長した場合

活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）が延長する場合には、以下のことが考えられます。

• 先天性凝固因子欠乏症・異常症（Ⅰ・Ⅱ・Ⅴ・Ⅶ・Ⅹ・ⅩⅠ・ⅩⅡ）
• 肝機能障害
• 播種性血管内凝固症候群（DIC）
• 尿毒症
• 多発性骨髄腫
• 線溶亢進
• 抗凝固薬の使用（ヘパリン、ワルファリンカリウム）