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医師の労働時間の通算についての調査結果

日本医師会は1月29日、「医師の副業・兼業と地域医療に関する日医緊急調査」の結果を発表しました。

調査の概要は、

『複数の医療機関に勤務する医師の労働時間を通算するかどうか』

というもので、

調査は、2019年12月から20年1月にかけて四病院団体協議会などの協力を得て実施したものです。

国内の全病院8343病院を対象とし、回答率は44.5%。

その内訳は、

  • 医療法人 61.3%
  • 市町村 9.3%
  • 国 4.4%

結果は、労働時間を通算することに反対する意見が大勢を占めました。

病院からの回答結果

調査への回答結果は、B水準に当たるとみられる高度救命救急センターや二次救急医療病院などからと、C水準に当たるとみられる大学病院や大学付属病院、都道府県医師会からものが集計されました。

高度救命救急センターや二次救急医療病院など(2132病院)

高度救命救急センターや二次救急医療病院などの回答の集計結果は以下の通りです。

医師の労働時間の通算について

  • 「反対・どちらかといえば反対」 51.8%
  • 「賛成・どちらかといえば賛成」 11.7%

不安に思うこと

  • 「宿日直体制が維持困難」 79.8%
  • 「派遣医師の引き上げ」 62.9%
  • 「病院の経営が悪化する」 52.9%

大学病院、大学付属病院(55病院)

大学病院や大学付属病院の回答の集計結果は以下の通りです。

医師の労働時間の通算について

  • 「反対・どちらかといえば反対」 61.8%
  • 「賛成・どちらかといえば賛成」 16.4%

不安に思うこと

  • 「派遣医師の引き上げ」 78.2%
  • 「宿日直体制が維持困難」 78.2%
  • 「病院の経営が悪化する」 50%以上
  • 「病院勤務医の減少につながる」 50%以上
  • 「勤務医の給与体系の見直し」 50%以上

都道府県医師会

都道府県医師会の回答の集計結果は以下の通りです。

医師の労働時間の通算について

  • 「反対・どちらかといえば反対」 65.9%
  • 「賛成・どちらかといえば賛成」 19.2%

不安に思うこと

  • 「宿日直体制が維持困難」 97.9%
  • 「派遣医師の引き上げ」 89.4%

病院で働く常勤・非常勤の実人数

常勤と非常勤の状況を見ると、非常勤で働く医師が病院を支えている現状が浮き彫りになっています。

また、ほどんどの病院で派遣医師の受け入れを行っています。

常勤

  • 5~9人 28.8%
  • 1~4人 28.5%
  • 10~19人 16.6%

非常勤

  • 20~49人 28.1%
  • 10~19人 24.4%
  • 5~9人 17.6%

医師の派遣・受け入れの状況

  • 「もっぱら医師を受け入れている」 83.3%
  • 「派遣・受け入れはおおむね半々程度」 12.3%
  • 「もっぱら医師を派遣している」 4.4%