感染症通信

【新型コロナウイルス感染症通信[Vol.9]】新型コロナウイルス感染症減少傾向の鈍化

クワホピ

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 微生物学分野 教授 西順一郎先生がされている「新型コロナウイルス感染症通信」が、とても参考になったので引用し記載させて頂きました。

≪COVID-19減少傾向の鈍化≫

全国のCOVID-19の新規感染者数は、8月初旬をピークに減少に転じましたが、その減少傾向に鈍化がみられています。社会活動が活性化する中で、会食や職場などを介した感染が生じていることが報告されており、シルバーウィークやGo toトラベルキャンペーンによる人の動きの影響も懸念されています。

鹿児島県でも、9月中旬には陽性者数が減少していましたが、22日のクラブ・クラスターの発生に加えて、最近ではクラスター以外の陽性者が増加しています。10月7日時点での直近1週間の陽性者数は28人で、1日4人のペースです。比較的若い方が多いですが、高齢者への広がりもみられ始めており、介護施設や医療機関への波及を食い止める必要があります。

外来診療では、発症前の無症状病原体保有者に備えて、すべての患者への標準予防策が欠かせません。入院患者や入所者の発熱・呼吸器症状の出現時には COVID-19の早めの鑑別が重要です。

鹿県医FAXニュース(2020.10.9)

要約&不明語句

新型コロナウイルス感染症減少傾向の鈍化

全国の新型コロナウイルスの新規感染者数は、8月初旬をピークに減少に転じていましたが、その減少傾向に鈍化がみられています。

社会活動が活性化する中で、会食や職場などを介した感染が生じていることが報告されており、シルバーウィークやGoToトラベルキャンペーンによる人の動きの影響も懸念されています。

鹿児島県でも9月中旬には陽性者数が減少していましたが、22日のクラブ・クラスターの発生に加えて、最近ではクラスター以外の陽性者が増加しています。

10月7日時点での直近1週間の陽性者数は28人で、1日4人のペースです。

比較的若い方が多いですが、高齢者への広がりもみられ始めており、介護施設や医療機関への波及を食い止める必要があります。

外来診療では発症前の無症状病原体保有者に備えて、すべての患者への標準予防策が欠かせません。

入院患者や入所者の発熱・呼吸器症状の出現時には新型コロナウイルスの早めの鑑別が重要です。

無症状病原体保有者

無症状病原体保有者とは、症状はないがPCR検査が陽性だった方のこと

標準予防策

標準予防策とは、すべての人は伝播する病原体を保有していると考え、患者および周囲の環境に接触する前後には手指衛生を行い、血液・体液・粘膜などに曝露するおそれのあるときは個人防護具を用いること。

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