感染症通信

【新型コロナウイルス感染症通信[Vol.4]】外来診療で行う標準予防策は簡単ではない

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 微生物学分野 教授 西順一郎先生がされている「新型コロナウイルス感染症通信」が、とても参考になったので引用し記載させて頂きました。

≪標準予防策は簡単ではない≫

外来でのCOVID-19対策では標準予防策が重要とよく言われますが、そもそも標準予防策とは何でしょうか。私は標準予防策を、「すべての人は施設内で伝播する病原体を保有していると考え、すべての患者とその周囲に接触する前後に手指衛生を行い、血液・体液・粘膜に曝露するおそれがあるときは個人防護具を用いること」と理解しています。

しかしながら、手指衛生は習慣化すればできるようになりますが、血液・体液・粘膜に曝露されるおそれがあるのかどうか、どの個人防護具を用いればよいかを判断することは簡単ではありません。接触・飛沫・空気予防策は、対象患者が特定され個人防護具も準備されていますので、確実に実践するだけでよいですが、標準予防策は一人一人が状況に応じて自分の頭で考える必要があるところが難しいところです。

SARS-CoV-2の出現は、私たち医療従事者に標準予防策とは何かをあらためて問いかけています。

鹿県医FAXニュース(2020.9.4)

要約&不明語句

標準予防策への理解

すべての人は施設内で伝番する病原体を保有していると考え、すべての患者とその周囲に接触する前後に手指衛生を行い、血液・体液・粘膜に曝露するおそれがあるときは、個人防護具を用いること

習慣化すればできるようになる手指衛生に比べ、標準予防策は簡単ではない。

  • 手指衛生:習慣化できる
  • 標準予防策:血液・体液・粘膜の曝露のリスクによる個人防護具の判断

接触・飛沫・空気予防策は、対象患者が特定され個人防護具も準備されているので確実に実践するだけでよい。

標準予防策は一人一人が状況に応じて自分の頭で考える必要があるので難しい。

新型コロナウイルスの出現によって、標準予防策のあり方をあらためて考えさせらることになった。