感染症通信

【新型コロナウイルス感染症通信[Vol.1]】外来診療における感染リスク

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 微生物学分野 教授 西順一郎先生がされている「新型コロナウイルス感染症通信」が、とても参考になったので引用し記載させて頂きました。

≪SARS-CoV-2 の感染力は?≫

一般外来で発熱やかぜ症状の患者を診るとき、もし新型コロナだったらと不安になります。外来の診察ではどのぐらいの感染リスクがあるのでしょうか。札幌市の中核病院の外来を60代男性が倦怠感で受診し、問診、診察、インフル迅速検査、採血、点滴、CTを受け、同日のPCR検査でCOVID-19がわかった事例が報告されています(病原微生物検出情報41(5):82)。一連の外来処置で、医師1人、看護師6人、受付1人の計8人が接触していましたが、その後PCR陽性になったのは、接触時間が1時間と長かった看護師1人だけでした。国の調査で、陽性者の80%は誰にも感染させていないことがわかっています。全国の外来担当の医療従事者にCOVID-19が頻発していないことをみても、マスク着用、手指消毒、聴診器の消毒などの標準予防策を徹底していれば、外来での感染リスクはそれほど高くないように思われます。もちろん油断はできません。

鹿県医FAXニュース(2020.8.14)

要約&不明語句

札幌市の中核病院の事例

60代男性が倦怠感で受診

「問診、診察、インフル迅速検査、採血、点滴、CT」

同日のPCR検査で新型コロナウイルス感染が判明

一連の外来処置:医師1人、看護師6人、受付1人の計8人が接触

その中でPCR陽性になった職員:看護師1人(接触時間1時間)

国の調査

陽性者の80%は誰にも感染させていないことが分かっている。

全国の外来担当者に感染が頻発していないことをみても、マスク着用・手指消毒・聴診器の消毒などの標準予防策を徹底していれば、外来での感染リスクはそれほど高くないように思える。