コロナウイルス

日本医師会「新型コロナ通信」(3月11日付)

日本医師会では、現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報の中で、特に必要とされるものを「新型コロナ通信」として、必要に応じて発信しています。

新型コロナウイルス情報

全世界での感染者数(3/10)

全世界での新型コロナウイルス感染者数は、109,577人(104の国と地域)となっています。中国の発生数は、ここ数日で半減していて、発生の多くが湖北省であるのは変わらないが、湖北省での発生も半減しています。

WHOテドロス事務局長の警告(3/9)

WHOテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの世界的な流行(パンデミック)になる恐れが現実的だと警告しています。ただ、パンデミックになったとしても、封じ込め抑えることができるとも話しています。また、中国は流行を抑えることができていると指摘しました。

WHO推奨の3つの地域対策シナリオ

WHOでは、感染への対応を3つの地域に分けて考えることが必要としています。

  1. 感染が他地域からの感染者に限定されている地域
  2. クラスターを形成している地域
  3. 広範に感染者が発生している地域

国内での動き

国内の感染者数

現在の国内の感染者数は増加傾向ですが、

  1. 増加傾向であるが約80%は他の人に感染させていない
  2. 1人の感染者から起こる二次感染の数は概ね1人程度
  3. 諸外国と比べ、クラスター集団の発生を早期に発見している

と、①~③によって感染者の増加スピードを抑えているとされています。

患者の重症化

重症化する患者は、感冒症状出現のあと、約5~7日程度で症状が急激に悪化し肺炎に至ります。重症化した場合には、3~4週間の入院に及ぶことが多いです。

集団感染に関すること

全ての市民に対して、集団感染しやすい場所や場面を避けるようにし、感染対策に努めるように求めています。

今までの集団感染に共通することは、

  1. 換気の悪い密閉空間
  2. 近距離での会話や発声
  3. 多くの人が密集している

の3つが挙げられ、これらの3つの条件が同時にそろう場面や場所を避けるように求められています。

医療機関での患者対応での留意点

新型コロナウイルス感染症が蔓延した場合には、一般の医療機関でも、患者に対応する状況が発生することが考えれられます。その際の留意点が、厚労省対策推進本部から発出されました。

概略

  1. どの医療機関においても、誰もが新型コロナウイルスを保有する可能性があるので、標準的予防策を徹底する。
  2. 患者が、発熱、上気道症状を有する場合でも、患者から検体採取、エアロゾルが発生する可能性がある手技を実施しないときには、標準予防策の徹底でよい。
  3. 新型コロナウイルス感染が確定している、または疑いが強い患者を扱う場合には、標準予防策に加えて飛沫予防策、及び接触予防策(ゴーグル、またはフェイスシールド、ガウン、手袋)が必要。さらに、気管内挿管、気道吸引、下気道検体採取の際には、N95マスク等が必要である。
  4. ①~③の感染予防策がとれないときには、最寄りの「帰国者・接触者外来」を紹介すること。また、応招義務を定めた医師法により、患者が発熱や上気道症状を有していることを理由に診療を拒否することはできず、診療が困難である場合には、少なくとも「帰国者・接触者外来」などの診療可能な医療機関へ受診を促すようにしなければならない。